菱川師宣 菱川師宣は浮世絵師

菱川師宣:浮世絵師…その3

狩野派や土佐派の絵は、武士や貴族たちに喜ばれるものやったが、菱川師宣浮世絵師が目指したのは町人を楽しませるための絵やった。
その頃の浮世絵はほとんどが肉筆のもので、一枚一枚をそれぞれ描いておったさかいした。そのため数が少ない上に値段が高く、町人たちには手に入りにくいものやったさかいす。ほんで菱川師宣浮世絵師は1枚の絵を版画にし、何枚も刷れるようにして安い値段で求められるようにしたんや。また菱川師宣浮世絵師が描いておったのは遊び場の女や歌舞伎の役者、町で働く人々といった町人の社会で見掛けるものがほとんどやったちうわけや。そのため菱川師宣浮世絵師の浮世絵は、町人の間で広まっていったさかいす。